当センターでは、乳幼児から思春期のお子さんを対象に、下記のような悩みについての相談をお受けします。
例えば・・・
・言葉が遅れている
・学校を休みがち
・かんしゃくやイライラが激しい
・落ち着きや集中力がない
・不安が強い
・人間関係のトラブルが続いている
・しょっちゅう泣いてばかりいて、落ち込んでいる
・何度も確認しないと気が済まない
・勉強しているのに成績があがらない
・日本で受けていた療育やカウンセリングを継続したい
・日本語での心理検査・発達検査を受けたい
・英国の試験において合理的配慮を申請したい
・英国内の教育機関での支援について相談したい
当センターでは臨床経験豊富なスタッフが、下記のようなセラピーを行っています。
どの方法でもスタッフとの信頼関係を築き、楽しんで継続してもらえるように心がけております。
英国内の教育機関との連携や、保護者向けのペアレンティングプログラムもご用意しております。
療育
療育とは、発達特性のあるお子さんの発達を促すセラピーです。
当センターでは、個別療育を中心に行っています。ご希望に応じて、2名までの少人数療育も可能です。
早期療育
早期療育では、1才半~就学前くらいまでのお子さんを対象として、応用行動分析(ABA)を使ったセラピーを
提供しております。ABAは、自閉スペクトラム症を中心とした発達特性のある幼少期のお子さんの療育として、世界でもっともエビデンス(科学的証拠)の高い介入方法です。
セラピストとの遊びの中で、言葉や社会性、認知、遊び、微細運動・粗大運動のスキルなどの発達を総合的に促していきます(日本では言語聴覚士(ST)さんにより実施されていることもある内容もカバーしています)。
なお、ご家庭でも療育を実践できるように保護者の方への面談やセッションへの同席も実施しているほか、
幼稚園・保育園、学校との連携も必要に応じて行います。
療育
小学生~高校生くらいの年代のお子さんへの療育は、ABAだけではなく、お子さんのニーズに合わせて様々な要素も組み込みながら、テーラーメードの療育を提供しています。
方法としては、お子さんのニーズに合わせて、ワークを行ったり、遊びを取り入れたりしながら行います。
主に、下記のような内容を組み込みながら、実施しています。
・ソーシャルスキルトレーニング(SST)
この年代の療育ではもっとも中心となるお子さんのコミュニケーションスキル、対人関係スキルを伸ばしたり、自分の特長を理解して学校生活や社会生活に対応できるスキルを伸ばしていくためのプログラムです。
特性そのものを変えようとするのではなく、本人の生きづらさや周囲の困り感を和らげ、将来に向けて生きやすい方法を一緒に考えていきます。例えば、相手の気持ちを受け止めながら、自分の思いも伝えられる会話や行動をしたり、言葉では伝わらない人の表情や状況の把握について、どのように工夫しながら人と関わっていけるかを考えたり、自分の特性を知って自己認知を深め、自分なりに対処できる方法を考えたりします。
・認知行動療法(CBT)
後述する認知行動療法を療育の中に組み込むことも多くあります。イライラに対するアンガーマネジメントや、不安に対する段階的なステップなどを作りながら、自分の気持ちと上手につき合うことができる方法を考えます。
・特性に合わせた学習支援
後述する特性に応じた学習支援を療育プログラムの中に組み込んで行います。他のプログラムとも合わせながら、まずは集中を維持し、多少の精神的努力を要する作業に取り組む姿勢をつくるためのコグトレから始めることもあります。
療育やSSTについての講演会録画をご視聴頂けます。
療育に大切なポイントがたくさんつまっておりますので、ぜひご覧ください。
①2024年1月8日開催「療育の必要性」(YouTube無料公開)
②2020年2月24日開催「子どものコミュニケーション」
カウンセリング
当センターでは、子どもたちのこころの悩みに対して、科学的な証拠(エビデンス)に基づくセラピーを行っています。下記は、代表的なセラピーの手法です。実際にはそれぞれのお子さんにあった方法を組み合わせ、本人さんにとってもっとも効果のある方法をご提案させて頂きます。
認知行動療法
子どもの不安や気分の落ち込みに対して、現在もっとも有効性が示されている方法です。自分の気持ち、考え、行動のつながりを理解しながら、上手につき合う方法を一緒に考えていきます。お薬を中心とした治療法と異なり、セラピーを行っている間のみではなく、セラピーが終わった後も、次に不安定になった時に自分で対処できる予防法も含めて考えていくことができるのが特徴です。
弁証法的行動療法
特にイライラや情緒の不安定さが爆発してしまうようなお子さん、人間関係で情緒不安定になりやすいお子さん、自分を傷つけてしまうお子さんに、現在もっとも有効性が示されている方法です。不安定な時の対処法や自分の心を観察する方法、安定した人間関係をつくっていく方法を考えていきます。
EMDR
子どものトラウマに対して、認知行動療法(トラウマ焦点化認知行動療法)の次に、有効性が高い方法です。
目を動かしたり、タッピングをしたりするユニークな方法ですが、トラウマを語ることがより少なくすみます。
アクセプタンス・アンド・コミットメントセラピー(ACT)
自分の思考や感情をありのままに受容し、自分の価値観に向かって生きていくためのセラピーです。
認知行動療法から生まれた手法で、特に将来の目標が見えない思春期のお子さんなどに対して、
ポジティブに生きていくための行動を起こせるように、一緒に考えていきます。
学習支援
脳の特性のアセスメントを行い、お子さんの脳のタイプに合わせた、もっとも有効な学習方法での学習支援を行います。学校の先生方と内容について一緒に共有させて頂くことも可能です(アセスメントの詳細については「心理検査」の項目をご覧ください)。
国語・英語の読み書きの苦手さ
文字の読み書き、漢字の読み書き、作文や日記の苦手さなど、様々な脳の特性による困り感のあるお子さんの場合、ただドリルをこなすだけでは学習効果があがらないことが研究で示されています。お子さんの脳のタイプにあわせて、効果的な学習方法を提案させて頂き、宿題や課題に一緒に取り組んだり、当センターから本人の脳のタイプに合わせた課題に取り組んで頂いたりします。
算数
計算するのにいつまでも指を使う、計算はできるのに文章題が苦手、筆算ができない、図形が苦手など、算数の苦手さには、脳の特性が関与しています。算数の苦手なお子さんの学習効果を高めるためのアセスメントと、脳のタイプに合わせた学習支援を行います。
学習支援のポイントについての講演会録画をご視聴頂けます。
脳の特性に合わせた学習支援の大切なポイントがたくさんつまっておりますので、ぜひご覧ください。
①2021年3月17日開催「認知特性と学習支援」
②2024年1月8日公開「バイリンガルと発達特性~なぜ英語がのびないのか~」(YouTube無料公開)
さらに詳しく知りたい方は、教職員講座をご覧ください。
心理検査
日本語の各種心理検査を行っております。なお、実施可能な検査の種類については、随時更新されます。
英国内にて、障がい児むけのEHCPにお申し込みの方や、GCSEなどの英国内の公的試験で合理的配慮を必要とされている方の場合、英国内では困難な日本語の心理検査を当院で実施し、結果を参考書類として提出して頂けます。
なお、検査の種類によっては、英語で対応可能な検査もあります。
心理検査の流れは下記の通りです。
初回面談
(50分)
初回面談では、検査の目的、これまでの経過や必要な心理検査、実施にあたって私たちが把握しておくべき情報などを伺います。
必要な検査については初回面談後に提案させて頂きます。
検査実施
検査は、質問紙形式、インタビュー形式、ご本人と対面で行う形式の3つがあります。
質問紙形式の場合は、ご自宅で記入して頂きます。
対面の場合は検査1種類につき1~2時間程度、インタビュー形式は1~3時間程度かかります。
(検査結果
レポート作成)
検査終了後、当センターにて検査結果のまとめ作業およびレポート作成を行います。
この作業のため、約2週間ほどのお時間を頂いております。
英文の検査結果レポートをご希望の場合はプラス1週間ほどお時間がかかります。
*お急ぎの場合は、特急料金を頂戴しております。
検査結果
フィードバック
(50分)
検査結果のご説明については、オンライン、対面のいずれも可能です。
診断名をお伝えする場合は、診断名に関する解説なども加えてお伝えしています。
☆当センターで実施可能な心理検査一覧は下記をご覧ください。
ペアレンティングプログラム
ペアレンティングプログラムは、特に幼少期~小学生くらいまでの年代を中心に、子どものイライラ、反抗に対して、本人に対するセラピーよりも高い効果が示されています。プログラムは通常集団で行いますが、当センターでは保護者の方に個別に対応させて頂いております。お子さんへの療育やカウンセリングと並行して受けて頂くことができます。
子どものイライラ
個別ペアレンティングプログラム
子どものイライラ・反抗に対する個別のペアレンティングプログラムを全6回にまとめました!
従来のエビデンスのあるペアレンティングプログラムに加えて、
個々のお子さんの状況を踏まえてテーラーメードした内容で行います。
対象年齢:お子さんの年令が4才頃~小学生頃まで
期間:隔週1回、約3か月間
費用:スタンダードコースと同様の10%割引(1ヶ月あたり£135を3回)
形式:対面、オンラインのどちらでも可能です。
スライド資料やビデオなどを見ながら進めます。
お申し込みは、ご予約フォームより、「ペアレンティングプログラム希望」とご入力ください。
渡英前の教育相談
渡英前に英国の特別支援教育や学校の現状を踏まえ、当センターで日本人のお子さんを支援させて頂いた豊富な経験とローカルな情報をもとに、お子さんの発達特性や支援ニーズとあった教育機関の選択についてのオンラインでのご相談をお受けしております。
具体的には、下記の内容となります。